【2020年に向けたトライ!】動画を活用したインバウンド対策と事例を紹介

訪日外国人観光客の増加に伴い、各企業、各自治体によるインバウンド事業が盛り上がりを見せています。訪日外国人に日本のこと、サービスをPRをして理解してもらうには、文字で説明するよりも動画が最も効果的です。
それぞれの自治体や企業では、より多くの外国人観光客の誘致するため、工夫を凝らした動画を制作して差別化を図ってます。
ここでは、動画をインバウンド事業に活用する際のポイントと事例をご紹介します。

インバウンド需要の増加傾向

インバウンド市場が盛り上がっている中で、実際にはどれくらいインバウンド観光客が増えているのでしょうか。 日本政府観光局(JNTO)が2019年1月16日に発表したデータによると、2018年の1年間に日本を訪れた外国人観光客は約3,119万人でした。
日本を訪れた外国人観光客の数は2018年度、前年度比108%増の3,119万1,856人となり、初めて3000万人の大台を突破しました。
外国人観光客が国内で消費する経済効果は大きく、政府は東京オリンピックが開かれる2020年に4000万人という目標を掲げています。 2020年の東京オリンピックが近づくにつれて、訪日外国人客はますます増加することが想定されます。

なぜ動画はインバウンド事業に最適なのか

外国人に限らず観光客は、旅行する前に旅先の情報をWebサイトなどでよく調べ、行きたい場所、宿泊先、食べたい物のをリサーチしてます。その際、わかりやすく印象的な動画を提示できているところは、他のサイトより訴求力が高く、効果的な集客につなげることができます。
店舗、企業、自治体はインバウンド事業用の動画を制作することで、それまで注目されていなかったその地方の特色や、そこで出来る体験をリアルに表現し、より美しく魅せて紹介することで記憶に残します。
これによって外国人観光客を誘致できるようになり、売上の増加や地方経済の活性化に繋がった成功事例が多く存在します。

■インバウンド事業に効果的な動画のポイント

①ターゲット旅行者に合わせた動画作り

効果的なPR動画を作成するには、ターゲットとする国別に構成を少し変えると良いでしょう。理由は、国によって習慣やタブー、情報発信に適した時期、興味を引くコンテンツが異なるからです。

②オリジナリティー・インパクトのある動画

外国人観光客には、雰囲気重視の落ち着いた動画よりも、オリジナリティがありインパクトのある動画が好まれす。 そしてインパクトある動画はシェアされて多くの人に見てもらえる可能性が増えます。 世界中の人たちに利用されているFacebookやTwitterによって動画を拡散されやすいという特徴もあり、動画がリツイートされたりシェアされたりすることで、国籍問わずより多くの人に動画を見てもらえる機会が生まれるからです。

③観光スポットのマナーや習慣の紹介

ホテルや寺社仏閣などの観光スポットの場合、使い方やマナーを動画でわかりやすく説明できますので、興味や関心を持たせて、サービス向上へ繋げることができるでしょう。 例えば、西武鉄道が作成した秩父・川越地方のPR動画は、実用的な情報が詰まった旅行ガイドのようになっており、外国人観光客は動画を見るだけで現地を疑似体験でき、楽しみ方を知ることができます。

各都道府県の「外国人観光客PR動画」のご紹介

各自治体がインバウンド事業用に作成した動画をいくつかご紹介します。

■鹿児島県

※以下、リンクから動画をご覧いただけます
http://kagoshima-trip.jp/
(「本物。鹿児島県」PR動画) ドローンで空撮した動画です。美しい自然を迫力満点の映像でアピールしています。離島の映像を集めた「BIRD’S EYE VIEW OF KAGOSHIMA」と鹿児島県の観光スポットの映像を集めた「KAGOSHIMA Energetic Japan」の2つの動画があります。 英語と日本語で短いキャプションがあるだけで、全編息をのむ美しい光景が広がっています。

■新潟県

「魚沼市観光PV ~四季総集編〜」を制作した新潟県魚沼市では、地域の魅力を伝えるために、春・夏・秋・冬の4種類のPVを制作することで四季の美しさを表現しているのです。魚沼市は地元の四季を通して地元の魅力を海外にアピールし、それぞれの季節に魚沼市を訪れる魅力を発信しています。 ナレーションは英語で字幕は日本語ということで、外国の人に向けて魚沼の魅力を発信すると同時に日本人に向けてもプロモーションする見せ方になっています。さらに、ナレーションにおいて、各地の様子を伝えるために地元の人たちの声を加えることで、その土地や人の魅力が伝わるように工夫がされています。映像全体もきれいに撮影されていて、動画を見た人が行ってみたいと感じてもらえるような工夫が詰まった動画といえるでしょう。

■福島県

福島県、栃木県、茨城県の3県を結んだ新たな観光ルートとしてダイアモンドルートというものがあります。もともとは訪日外国人客が日本の代表的な観光地などを回れるルートとして、東京、箱根、富士山、名古屋、京都、大阪を周遊するゴールデンルートと呼ばれるルートがありましたが、この福島県を含む三県はそれぞれの魅力を世界に発信するためにこのダイアモンドルートという企画をはじめました。下記の動画では、三県の魅力をクールな音楽と映像でつないでいます。

■岡山県

岡山県倉敷市が公開した動画です。ファーストビューから倉敷市の有名な運河の様子を写し興味をひいています。
動画の中では、デニム忍者という倉敷市の名産であるデニムを身にまとった忍者が倉敷市の30の秘密について紹介しています。観光名所の一つである美観地区の川舟の紹介では、イタリアのヴェニスという外国人が知っている地域を引き合いに倉敷の魅力を伝えています。また、動画の中ではデニム忍者が水遁の術や隠れ身の術など様々な術を繰り広げるため、外国人にとっても見ていて飽きないような工夫をしてあります。

■宮崎県

この動画は、宮崎県小林市が制作したインバウンド向け観光PR動画「Pure Green Kobayashi-City Miyazaki, Japan 4K (Ultra HD) – 宮崎県小林市」です。この動画の特徴は、BGMに軽快な音楽を使用していることが挙げられます。それによって、見ているだけで気分が高揚し楽しい気分になる効果を期待できるでしょう。また、英語の字幕をつけてテンポよく小林市の魅力を紹介しているのも特徴です。

まとめ

今後ラグビーワールドカップや東京オリンピック、大阪万博など、世界の注目を集めるイベントが盛り沢山の日本。これからも、ますますインバウンドの増加が加速することは間違いないでしょう。
インバウンド事業に強力な武器となるのが動画であり、動画なら言葉の壁を超え、より分かりやすく発信でき、世界中に向けたアピールも簡単です。
インバウンド事業を強化したい企業、自治体の広報ご担当者様は、動画の積極的な導入をおすすめします。
動画マーケティングに強いWCAでは、企業や自治体のインバウンド対策を目的とした動画作りも支援させて頂いております。
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