今後マーケティングを成功させるために【顧客志向から社会志向へ】

マーケティングの考え方は時代とともに変還してきたと言われてます。
マーケティングの定義の移り変わりを知ることなぜ顧客理解が重要になっているのか、これからの時代に必要な考え方は何かを理解できます。

「生産志向」の時代

マーケティングという観点で歴史をひもとくと図のようになります。
イギリスで起こった産業革命から時を経て、19世紀後半になると、当時は顧客ニーズが多様化しておらず、特定の商品に需要が集中するため「需要>供給」という状況が続きます。
「モノをつくれば売れる」時代です。 

同一商品を大量に生産すれば、売れた生産志向の時代から、製品志向、顧客志向を経て、顧客の精神的需要まで満たしていることが 選ばれる理由になる社会志向の時代へ変換言われてます。

日本でも戦後になり、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が「三種の神器」と呼ばれ大きな需要が発生しました。
このように、特定のニーズが集中しているときは、その商品を大量に生産できる仕組みづくりが重要であり、この仕組みをいち早く構築できた企業が競争を勝ち抜いていきます。

いわゆる生産志向の時代です。

「製品志向」から「販売志向」へ

時代が進むと、多くの企業が大量生産できるようになり、類似品が数多く登場します。
「需要=供給」という状況です。
すると顧客は製品を比較検討して選ぶようになるため、企業側はより高性能・高機能・高品質な製品が必要だと考えはじめます。

このような考え方を「製品志向」(プロダクトアウト)といいます。
日本の製造業にいまでも根づく「良いモノを作れば売れる」という考え方ですね。 こうして多くの企業が高品質なモノを大量生産し続けると、次第に全ての顧客に高品質な製品が行き渡り 「需要<供給」という状況になります。
しかし「より高性能・高機能・高品質」時として高価格につながり、必ずしも顧客ニーズと一致しません。
その結果、売れ残りが発生し、企業は「モノをどうやって売るか」を考えることに力を入れはじめます。

これが「販売志向」です。

「顧客志向」から「社会志向」へ

販売志向は在庫をさばくことが目的となるため、企業の都合が優先されてしまい、購入後の顧客の満足度が下がるケースが増えます。

すると顧客は次の購入に慎重になり、ますますモノが売れなくなります。

そこで登場するのが「顧客志向」です。

これは顧客が求めるモノを提供していこうという考え方であり、「マーケット志向」や「マーケットイン」と呼ばれます。

顧客志向は、マーケティング基本的な考えとして現在でも多くの企業が採用しており、「マーケティングの入り口は顧客ニーズの理解である」という考え方にもつながっています。
多様なニーズも満たす商品が開発される現代において、顧客は商品の機能性や品質だけでは満足できなくなっています。
商品開発の背景やつくり手の想いに共感できるか、購入や所有が自己表現や自己実現に結びつくか、その商品が社会に貢献しているか、などを重視するようになってきています。
このような顧客的充足を満たすことまでを考えたマーケティングを
「社会志向」(価値主導マーケティング)といいます。

なぜ2020年マーケティングが重要視されているか

マーケティングがなぜ今これほど重要性を持っているのでしょうか。
戦後、高度経済成長期の日本ではテレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」や他の電化製品、自動車が次々に売れました。
しかし現在は、少子高齢化により経済活動は鈍くなり、またバブル崩壊後のマイナス成長時代への突入、リーマンショック後の不況等の影響も多きく、顧客の購買力、購買意欲も低下しています。
そして何より、新型コロナ感染ウイルスの影響で更に人々の購買意欲が低下して不況が当面は続きます。

また現代社会は多種多様な品物が世にあふれている上に、市場環境や社会の変化もめまぐるしく、簡単にはものが売れない時代です。

さらにIT、インターネットの普及でビジネスモデルも変わり、大企業が行ってきたような従来のマーケティング手法は通用しなくなりつつあります。
派手な広告を出せば、また性能が良くて安いからといって必ずしも売れる時代ではなくなったのです。
そのため、今後企業が生き残り且つ成長していくには、「市場調査や分析」などを行い、どの市場で、どのような価値を提供していくのか、製品をどのように販売するか、自社マーケティングをどのように確立させるかが大きなカギとなるのです。

その中でも、テレビでなくSNSやYouTubeなどのメディアを活用したマーケティング戦略が、集客において膨大な予算をかけることなく効率良く、発信と分析が可能です。
自社の魅力やお役立ち情報を発信して、 100人より1人のココロを響かせたファンを作り推奨いたします。
そのココロを響かすには、商品サービスができるまでの過程、裏側、その情熱や想いをリアルに情報発信することです。人柄・人間性を全国に発信して知ってもらうことです。

企業がSNSを活用することは当たり前の時代です。ファン(新規顧客)を作るために動画の強みを活かしてストーリーや想いを伝えてみてはいかがでしょうか。


WCAでは、制作だけでなくコンテンツの企画からSNS広告配信、運用代行、 コンサルティングまで動画マーケティング全体をご支援してます。

WCA東京オフィス:動画マーケティング事業部