観光地プロモーションの動画成功例とポイント
動画制作の費用も安くなり、観光PR動画を作るのもかなり珍しいことではなくなってきました。
それでもまだ、地方自治体の公式ホームページにしっかりとした観光PR動画が配信されているところは少ないです。
観光PRに求められるのは「地域の魅力をいかに伝えるか」ということです。
観光プロモーション動画には文字や画像では伝えきれない、観光地の魅力を存分に伝えられます。
世界を超えて宣伝できる、観光PR動画を制作するというのが、観光誘致と地域活性に繋がる大きな架け橋になります。
今回は動画は使った観光PRのメリット、特徴と、その実例についてご紹介します。
動画で情報収集を行う旅行者
出典元:The Travelers Road to DecisionGoogleが行なった調査で旅行を検討する人の中で約4割が旅行に関係する動画を視聴しており、旅行の検討、計画、出発など旅行に行くまでに発生するいくつかのステップはweb動画を用いているケースが増えてきています。また、上記の図の通り、観光の約8割はインターネットの情報をメインに取り扱っています。
観光PR動画のメリット
情報量の多さで雰囲気まで伝えられる
動画は画像や文字だけでは伝えきれない観光地の雰囲気や空気感をよりリアルに伝えることができます。そして、美しい自然や街並みなどを豊かな映像で視聴者に訴求することができるため、パンフレットなどの紙の媒体と比べると圧倒的な情報量があります。強く印象に残りやすいことでも動画プロモーションに効果が期待できるとされています。実際に、さまざまな情報収集のために旅行前に観光候補地の動画を見る方も多いのではないでしょうか。そのため、魅力的で情報の詰まった動画を用意しておくことは観光客誘致のためには非常に大切です。 【参照】http://www.marketwired.com/press-release/a-minute-of-video-is-worth-18-million-words-according-to-forrester-research-1900666.htm
言葉を超えたプロモーション
観光地、自治体の魅力がつまったPR動画においては、言葉を超えた距離を問わない幅広いアプローチが可能です。今まで脚光を浴びていなかった市町村が、SNSへのPR動画投稿で話題となり、観光客が増えたケースも少なくありません。観光客の増加は、自治体内での消費が増え経済の活性化にもつながります。 また、インターネットでのPR動画配信は、日本国内だけではなく海外からの観光客の増加につながる可能性があります。海外から日本に訪れる観光客の中には、日本人以上に日本の観光地情報を調べている方もいます。だからこそ、字幕やナレーションなどを活用することで言葉を越えたPR動画によるプロモーションは大きなメリットです。 観光客のアテンションを引きつけるために有効的とされてることも理にかなっています。若年層へのアピール
自治体の活性化において大切なことは、今まで自治体の魅力をアピールできていなかった年齢層への訴求(PR)です。 なぜなら、メインのプラットフォームとなるYouTubeやSNSのユーザー数は、若年層が大半を占めています。つまり、PR動画をYouTubeやSNSに投稿することで、若年層の関心・興味を引きつけるきっかけになる可能性が高くなります。また、その若年層がシェアを行ったり、プロモーターのような存在となり、自身のSNSで自治体の魅力をさらに拡散してくれる可能性もあります。いろんな媒体で利用できる
動画は汎用性が高いとされ、特にSNSとの相性が抜群に良いです。観光プロモーション動画をひとつ制作しておけば、自社サイトはもちろん、SNS、チラシ、パンフレット、さまざまな媒体にも活用可能です。特にSNSは世界中に多くの利用者がおり、圧倒的な発信力があります。より多くの視聴者に「この動画を拡散したい」と思ってもらえるような魅力的でユニークな動画であれば、それだけ動画はシェア(広がり)されやすくなります。また、動画をアップする際に説明文やキーワードも入力しておくなどのSEO対策も行っておくとさらに効果的です。自社サイトやSNSに動画をアップすることで、世界中に、自治体や観光地の魅力を拡散できる可能性が広がります。動画を使った観光PR実例7選
より多くの視聴者に閲覧してもらうために、日本の各都道府県、自治体、観光課はPR動画に工夫をこらしています。①【おいでよ栗原】DA PUMP / U.S.A. (替え歌) → パンダライオン / I.N.K. 〜カモンベイベー栗原〜
DA PUMP『U.S.A.』の替え歌で宮城県栗原市バージョンである『I.N.K』が田舎あるあるで面白すぎるとSNSで話題になりました。 歌っているのは元Hi-Fi CAMPのメンバーによって結成された宮城県を拠点とする音楽グループ「パンダライオン」。メンバーのMOZさんの地元が栗原市だったことから、そのPRを兼ねて作られたそうです。②沖縄・古宇利島観光プロモーション
これから大冒険が始まりそうな壮大な雰囲気で、映画を観てるようです。 映像も綺麗でダイナミックです!他の観光PR動画とは一線を画すクオリティで圧巻です。③井上涼 【奈良市観光PR】
人気映像アーティストの井上涼氏による、奈良市の観光PR動画です。海外からの観光客に向けて英語で制作されていますが、字幕を上手く活用し、日本人でも楽しめるアニメーション動画です。かわいいキャラクターと、井上涼氏の独特の歌声で、奈良市の魅力がユーモラスに制作されています。④佐賀県温泉「いっしょに入ろ?」篇
温泉につかるセクシー美女には衝撃的な秘密があった!? 佐賀県観光連盟が海外向けに制作したこのビデオは現在200万回再生を超えており、国内外で話題となりました。⑤山形県鮭川村観光PR動画「鮭川村って何だか面白いにゃ~」(主演:大久保佳代子)
山形県内35市町村で2番目に人口が少なく、今後も人口減少が続くと想定されるなど過疎化が深刻な鮭川村。 タレントの大久保佳代子さんが軽トラックに乗って村に嫁ぎ、田舎暮らしに悪戦苦闘しながら村に溶け込むストーリーです。 背伸びをせずに田舎らしさを前面に打ち出した内容で、最後は「鮭川村に来てけろ、にゃ~」と締めくくる。背伸びをせずに田舎らしさを前面に打ち出した内容です。
⑥埼玉ブランド農産物PR映像
埼玉県産ブランド農産物「狭山茶」、「なし」、「米」、「野菜」の魅力を美しい映像とラップで表現しています。ジャパニーズ・ヒップホップ・グループ「GAGLE(ガグル)」のHunger(ハンガー)が「埼玉ブランド、ブランド」と一聴したら耳から離れないキャッチーなパンチラインを披露。 映像では野菜の「栽培」から「収穫」、「流通」、そして「テーブルに届くまで」をまるでミュージック・ビデオのようにスタイリッシュに描いています。また、本作では農産物の担い手たちの真摯な作業姿を丁寧に表現しているのも特筆事項です。
⑦鹿児島県 『Kagoshima, Japan 4K』
「本物。鹿児島県」キャンぺーンの一環として制作されたPR動画は、最新の4Kカメラを使用し、撮影されたそうです。撮影期間、およそ3ヵ月。鹿児島県の“本気”と“本物”が伝わってきます。
実際、動画が公開されてから、タイからの来客数が増加したそうです。
人々が観光PR動画に求めるもの
日本国内ではほぼ全ての都道府県にPR動画が採用され、観光PRに動画を使用する自治体、地域が増え続けています。 観光PR動画を閲覧する人には二種類のパターンがあります。一つは「観光旅行を控え、リアルな情報を集めている人」もう一つは「旅行に行く予定はないけれど話題の動画を見て興味を示した人」です。前者は見込み顧客として情報収集しているため、より詳細な情報を動画の中から求めています。長めの動画や、スポット別のレビュー動画などが高い効果を生むでしょう。後者の場合は潜在顧客であり今すぐには利益につながらないかも知れませんが、ファンを作ります。この場合には、人気タレントやユーチューバーを起用したり、おもしろコンテンツタイプの動画を制作し、まず興味を持ってもらうことが効果的です。まとめ
現在では多くの自治体がPR動画を作成しており、伝統行事や産業の様子をドキュメンタリー形式でおさめたものやドラマ形式など、その手法はさまざまです。 日本が海外へ向けて制作した観光PR動画や、海外が日本に向けて制作した観光PR動画など、観光PR動画は「その地にいない人へ向けての動画」であることがほとんどです。発信する観光地のメリットや魅力を客観的に見て、PR動画を制作することが重要となってきます。地元の人は気づいていない現地の魅力が必ずあるものなのです。ユニークな動画企画で一際目立つことも大切ですが、視聴者にその土地を訪れてみたいと思わせるために「何が必要か」再確認し、追求し続けることが、成功へのカギになるのではないでしょうか。
具現化したいアイディアをお持ちの方は、まずはプロに相談することが成功するための第一歩です。
ワールドチェンジアナリシスでは企画から、撮影、編集にいたるまで、PR動画完成までのサポートを積極的に行っています。すてきな自治体PR動画を制作し、その地域を盛り上げましょう。